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リーダーの資質、再び

2010. . 06
 いやはや、まったく、情けなくて眼を背けたくなるニュースであった。いうまでもないが、鳩山沖縄訪問のニュースである。そしてまたその発言のなんという無残さ。いわく「・・・(認識が)浅かったといわれれば、そうかもしれない。」いわく「勉強するにつれ、海兵隊の抑止力が・・・」、つまり、以前は勉強不足だった、勉強したらやっぱり沖縄に基地の負担を押し付けざるを得ないというのだ。これでは沖縄の人々の怒りが高まるのは当たり前である。
 
 以前僕は同じタイトルでギリシャのパパンドレウについて、そのリーダーとしての資質について書いたことがある。5日の、第三派のストライキ、死者まで出た暴動騒ぎになって、いよいよ大変なところへ来ていると思うが、これについてはまた書く。ドイツとフランスにユーロの安定を迫り、そしてもともと反対していたIMFの支援を引き出し、オバマにも会い、ギリシャ危機の端緒となったギャンブル資本主義、強欲な金融に対する規制の道を開く、あらゆる努力をした上で、国内の労働者たち(彼の支持基盤だったのだ)と話し合うという最低必要なことを、少なくとも彼はやろうとしていた。
 鳩山はまったく正反対だ。アメリカと真剣に向き合って交渉した形跡がみられない。逆に、4月にオバマに地元を説得できるのかどうかと訊かれて、答えられなかったばかりか、随行した誰もがわけがわからなかったようだ。アメリカは日本の、鳩山の決断を待ったのにだ。そちらの回答をあいまいにしたまま、見当違いに、「5月末までに決める」などと自分の決定期限のほうを切ってしまった。今になって、アメリカ側はこの期限をさらに延期しようと言っている。
 僕はこれも何度か書いてきたが、国家はまず他の国家に対して国家である。一度日米間で合意された案を政権交代したから覆そうというのなら、まず相手国とよほど突っ込んだ交渉があってしかるべきである。そして、自らも「政権交代」したオバマには少なくとも当初は「聞く耳」はあった。ここは旧自・公政権の人間たちが言っていたように「現行案以外にない」などというわけでは決してなかったのである。
 にもかかわらず鳩山は、自らはほとんど何もせず、色々とスタンスの違う人間の、それも旧政権の立場からの発言を聞いて「勉強」し、ますますわけがわからなくなってしまった。(本来政権党の幹事長として何らかの方針を提示すべき小沢も、もともと案などあるはずも無く、また口を出したら損とばかりに知らぬ顔を決め込んでいる。)「県外」にこだわって出した徳之島案などはなんと夫人がはまっている占い師のアドヴァイスによるという。挙句の果てに、アメリカとの交渉など出来ないものと決め付けて、逆に沖縄の人々を無理やり「説得」しようとしたのである。どんなに本人が「誠実」なつもりであっても、いかに「お詫び」しようとも、「(国外か最低でも県外と) 自分が言ったことは『公約』ではない・・・」とか、云うに至ってはもう人々の怒りに、「火に油を注ぐ」のみであろう。
 
 もとより、米軍基地の存在などどこであっても、社民党の主張するグアム島であっても、望まれているわけではない。皆あってほしくはないのだ。まして、基地の70%を押し付けられている沖縄の人々にとって、基地撤去は悲願である。鳩山が突然頓珍漢に言い出したような「環境問題」を云々しているわけではないのだ。
 「抑止力としてどうしても必要だ」などと二言目には口にする人に僕は云いたい。本土にどうして分担できないのか、あるいは、地理的に沖縄でなければならないというなら、一度基地と一緒に自分も沖縄に暮らしてみればどうだ、と。この段階で、はしゃいで鳩山批判を言い募る自民党の面々もおかしなものである。彼らの「案」は辺野古に押し付けることだけでしかなく、それも十数年間実行できなかったのだ。どう考えても彼らに鳩山を批判する資格など無い。
 
 もともと、危険な普天間基地を移設するという話になったのには、9.11テロ後の米軍世界戦略、部隊配置の変換があったはずである。どこに移設するにせよ、それこそ最低限、いつ基地そのものを撤去するのか、まずそちらの期限が明らかにされるべきだろう。「基地撤去が永久に無理」などという事はありえない。アメリカはこれまでにも東南アジアの基地をいくつも撤去している。「抑止力」がどうこうというのはむしろ日本の特定のイデオロギーや利権に漬かった人々の議論である。何年までに、というのが無理であれば、北朝鮮や中国の動向、あるいはタリバンの壊滅など、何らかの目標が示されるべきである。最低限そのくらいはなければ、闇雲に「基地の負担をお願い」されても、沖縄の人々の怒りは高まるばかりだろう。「今すぐ基地撤去を」というのが当然の声だからだ。


 何から何まで滅茶苦茶でおかしなことばかり、これが安倍や麻生よりはましとして選ばれた恥知らずな首相の今日の姿である。以前書いた「鳩害」である。
 鳩山・弟は先日自民党を飛び出して、何と「坂本龍馬」を気取り、全国に数多いる龍馬ファンの怒りや失笑を買ったが、本当にこの兄弟、あるいはこの一族が資金を与えられ、政治の世界に入ってきてしまったことは日本の悲劇であった。まさに「玩具を与えられた子供のように」政治をもてあそんだこの兄弟の罪は大きい。何でも鳩山・兄のここのところの目標は、最低限、安倍政権より長く持ちこたえることであるらしい。ずいぶんと低いハードルだと思うが、それにしても、ともに大きな祖父の存在があり、母親から資金を含む多大な援助を得て政治をやっていて、つい共通のものを見い出しているのだろう。
 
 本当は、リーダーの資質のかけらも無い、こんな連中をリーダーとしているのは、送り出している我々の恥である。

 




 
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