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プラハの夜

2009. . 25

 また、ヨーロッパ出張、色々と書くことがあるのだが、とりあえず、ビロード革命20周年のプラハから。11月17日の記念式典にはハヴェルのスピーチもありたいへんな盛り上がりだったようだ。CNNでは特集番組を組んでいた。

 現在、チェコの経済状況は大変悪い。あれほど渇望し、やっとの思いで獲得した現在の社会体制に人々は飽き始めているかのようだ。皮肉なようだが、東欧圏の自由化によって、冷戦の崩壊によって、資本主義のよりアナーキーな「市場原理主義」が強まり、挙句の果てのリーマンショックだったわけで、東欧にそれが逆流し、経済の停滞をもたらしてしまっているのだ。だが、今、どんなに疲れても、二度と以前の体制はごめんだ。この気持ちは強く、また、これを確認するために11月17日の記念日を人々は大切にしている。

 僕より一回り以上若い男性が食事の時話してくれた。前体制時、一家では、裏庭で野菜を育て、豚を1頭飼い、毎年食料にあてていたそうだ。プラハのほんの郊外の話である。冬は寒く、生活は苦しかった。彼にとって「社会主義」のイメージとはそれである。当然二度と経験したくない。現在彼は建設業界で働いているが、不況で苦しい。一方で、サイドビジネスとして、以前からの縁で僕の仕事を手伝ってくれているわけだが、こちらの仕事は本当に楽しいようだ。

 

 さて、その記念日より少し遅れてプラハに入り、昼間はもっぱら仕事、夜はビアホールで美味しいビール、またその彼やアーティストとの食事を楽しんだ。迷宮のような美しい夜のプラハをさ迷い歩くのはいつも本当に楽しい。

 今回、名門ジャズクラブ "REDUTA” へ行った。クリントンが来てサックスを吹いたときの写真が飾ってあった。クリントンはこちらでは歴代の中で最も人気のあるアメリカ大統領だ。

 その夜、ラッキーなことに、エミール・ヴィクリツキー・トリオが演奏した。これが素晴らしかった。聴衆も素晴らしいアドリブとソロに拍手、拍手だ。

 隣接したバーで、エミール本人と会うことができた。日本人と観るや、気さくに話しかけてくれたものだ。「1Q84は読んだかい?僕は読んだよ。英語の次の翻訳はチェコ語だったんだ。」そんな事とは知らなかったが、彼はそれを誇らしげに言った。そういえば、エミール・ヴィクリッキーは去年、ヤナーチェックをジャズでやって、ニューヨークとプラハでレコードを吹き込んでいた。こちらではハルキ・ムラカミは、母国の産んだミラン・クンデラと並ぶビッグネームだ。

 

            IMG_0531_edited-1.jpg 

 

 ビロード革命20周年の、プラハの夜のモダンジャズ、ちょっとした良い思い出だ。

 

 

 

 

 

 

  

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