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サンジェルマン・デ・プレで

2009. . 29

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 また、駆け足でパリを訪れた。僕はサンジェルマン・デ・プレにいると、「帰ってきた」ように落ち着く。それだけ親しんでいる。ホテルも必ずこの界隈にとる。ずっと 何年も Le Regent というホテルを愛用、それからDeux Continent, 最近はこの La Villa Saint-Germain を常宿にしている。向かいのペパーミントグリーンの壁面は、ラデュレである。ドゥー・マゴとサンジェルマン・デ・プレ教会のすぐ裏にあたるのだが、従ってすぐ近くにビュシー通りもあり、本当に落ち着く。 ポン・ヌフを渡って右岸のほうにも歩いて行ける。便利な場所でもあるのだ。

 夏のパリは観光客だらけだ。日本でみるガイドブックや雑誌でもこの界隈はずいぶん紹介されているのだけれど、不思議なことにこちらではまったくといっていいほどわが同胞に会うことがない。右岸のシャンゼリゼやマドレーヌ、オペラの界隈では沢山顔を合わせることが出来るのに、なぜかみなこちら側、左岸にはやってこないのだ。観光でも、ショッピングでも、もちろん単に街歩きでもこっちも良いのに,本当に不思議だ。

 

 最近はもう欲張った買い物などもせず、JMウェストンやアルニスのウィンドウは横目で眺めるだけ、グラン・エピスリ・ド・パリで好きな食料品、塩やチーズやオイル・サーディンなどをまとめ買いする。これが楽しい。荷物は重くなるけれど。夜遅くまでやっている本屋 La Hune で時間をつぶす。カフェに入る。もうそれだけで一人で盛り上がってくる。何のことはない。銀座や神保町にいるときとさして変わりはないのだが、そこはやはりパリで、周囲の人間たちを眺め、風景を眺め、街を満喫する。それだけのためにパリに来る。楽しみなのだから仕方ない。もちろんフランス人の友人と会ったり、毎回それなりの場所を訪れたりはする。だが、何といっても、楽しいのは全体がアンティークのようなこの街それ自体である。

 

 日本では、麻生が「バカタロー解散」をやり、「年寄りは働くことしか能がない」と失言した。これ「失言」でなく、本当にそう思っていて言ったのであろう。「年とってから遊びを覚えようとしても遅い」とまで言ったそうである。自分乃至は自分たちは違うといいたいのだろう。とんでもない男である。こいつも「人間じゃねえ・・・。」だいたい「働く」か「遊ぶ」かしか無い、想像できないこと自体が、この男の知性の低劣さ、文化的なバックグラウンドが無い事を示している。

 当たり前だが、歳をとってから、それこそ定年後から楽器やスポーツを楽しむ人間、勉強を始める人間だっていやというほどいる。結構なことではないか。麻生ごとき屑のような奴に「働くだけしか能がない」などといわれたら怒らないほうがどうかしている。後期高齢者保険制度以来またしても彼らは老人を敵に廻したことになる。

 

 ヨーロッパにいていつも思うのは、老人たちが幸せそうなことだ。老夫婦がしっかり着る物にも気を使って、笑顔で仲良く街を歩いているのをみると、ありきたりだが、こちらの社会福祉の厚み、充実を誰でも感じるだろう。若いとき働いた人はしっかり報われて幸せな老後を過ごす権利がある。ナチスばりの「後期高齢者」の選別や、歳をとって「働くしか能がない」などと決め付けられたりする社会は絶対に間違っているのだ。

 

 福祉の話や、老後の話、年金の話などになると、与党の人間は馬鹿の一つ覚えで、「財源はどうする?」という。だが、こんなことを言う与党がいるのは日本だけだ。財源のもとになるデータを把握できるのは与党、政府だけだからだ。野党側が政策・対案の「財源」を明らかにする必要などない。2大政党制が根付いた英国でもアメリカでもそうだ。英国で保守党政権のときに労働党が政策の「財源」を示すか?共和党政権が続いたアメリカで、民主党が政策提案に「財源」を示したか?オバマはこう言ったのだ。「彼らに8年分の金(減税分)を返してもらおう」と。これは減税メリットをいかして「強欲」に突っ走ったウォール街に対するもので、大きな支持を集めたメッセージだった。日本の与党にしてもそうだ。だいたい自分たちでさんざんな無駄金を使っておいて、乃至は仲間内で「減税」しておいて、「どうするんだ」では開き直り以外ではないだろう。高福祉社会というのも段階、レベルがあるので、ヨーロッパで出来て、日本で出来ないはずはない。税金だって、老後が安心なのが本当にみえれば、その目的税ならば人は払うのだ。但し、逆ではない。財源がいるからなどといって、先に増税しようとするから誰も信用しないのだ。まず、幸せな老後、福祉の現実が先に眼にみえてからの税金でなければ、いままでさんざん騙されてきたのだ、払うのは嫌に決まっている。

 麻生は馬鹿だから、ヨーロッパ型の「高福祉・高負担」は日本では無理で、「中福祉・中負担」などというどうにでも取れるようなことを言って官僚の言いなりで適当にすませようとした。この分野について「考える」事自体を放棄したのだ。いやこの男にそもそも「考える」などという事は出来ないのだろう。

 

 団塊の世代が、とっくに60を過ぎ、自分だってもう歳をとってきた。日本社会の将来を本気で考えると暗澹たる気分になる。来月は選挙だそうだ。政権交代が期待されているが、それにしても、民主党のほうも、党首以下、どうにも頼りないのが気になる。どちらを向いても、政治家に人材がいないのが日本のお国柄であるとしたらさびしいことである。

 

 

 

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