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「日本国の正体」

2009. . 06

 「日本国の正体」をあっという間に読み終えた。まったく、ここに描かれている官僚たちの腐敗ぶり、その私利私欲に走る様を読んでいると腹が立ってくる。この本では、この官僚たちの究極の目的=インセンティヴは自分たち、先輩、後輩の天下りとそして増税による自分たちの美味しい生活=役人天国であるとしている。

 僕はこの本の著者、長谷川幸洋君とは大学時代からの友人である。努力家である。この本も最近多いイメージだけの官僚たたきに終わらず、彼が直接会って取材した事実によって、いわばしっかり裏がとってある。だから、さまざまな実名もあがっていて、実感があって面白い。まあだからこそ腹もたってくるわけだ。

 

 それにしても、いつから日本の官僚というのはこんなに卑しいものになってしまったのだろう。そして、この本に出てくる通り、与謝野のように、二言目には増税、増税と、官僚の代弁をする政治家たちの方もひどいものだ。

 はたして今日の新聞には、この与謝野が、民主党のマニフェストに「まったく現実性がない・・・」などとケチをつけている旨が載っていたが、これも、この本の指摘のとおり、財務省の言い分を代弁しているのだろう。彼らは増税して、役人天国でいたいだけなのだから。だからなにかというと財源、財源とさかしらげに言う。自分たちの無駄、乃至は収入を減らされてはてはたまらないからだ。与謝野は、この本にもあるが、昨年のアメリカ発のサブプライム・ローンの破綻から、リーマン・ショックにいたる金融危機とその日本への影響について、「ハチに刺された程度」といってのけた。それでも、官僚の代弁をさせる都合上「財政通」という事にしてあるそうだ。

 

 また、折りしも昨日から、城山三郎「官僚たちの夏」のTVドラマが始まった。こちらはこちらで、高度成長期、財界とタッグを組んで政治家をも動かしながらプロジェクトを実現してゆく官僚たちを、やたらに美化して描いている。ただ、どちらにしても、政ー財ー官がこうまで癒着してくれば、仮に本人たちが善意だったとしても結局今日のように腐敗せざるを得なかったのは当然なのだろう。

 

 さらにいえば、「改革」と称して、この官僚たちを使いこなそうとした政治家たちも、あるいはつい先日の「構造改革」を唱えた小泉・竹中なども、結局、何のことはない自分たちの私利私欲にすぎなかったことが、もう明らかになってしまった。竹中の改革のバックにはオリックスの宮内らがいて、「民営化」とは所詮彼らの「私営化」であり、安く買い叩いて彼らが儲けてゆくか、あるいは米資に同じようなことをさせるのか、国民の資産を叩き売って、彼らが利益を掠め取ってゆくための「改革」にすぎなかった事が、みな国民の眼にみえてしまった。

 

 さて、そういうわけで僕は、官僚は政権にある政治家たちからは自立していなければならないと思う。政権など所詮顔ぶれがコロコロ変わるからだ。とくに最近の世襲政治家たちのようにせいぜい地元の経済利益しか頭にないような器の小さい政治家など話にもならない。そんなものたちをうかがっていたら国家百年の大計に奉仕することなど出来ない。特に、外交、教育、財務などに当たる官僚は、大げさでなく国家理性そのものに奉仕するべきだ。数年前、小泉政権下、田中真紀子がこともあろうに外相になった。たしかに外務省はひどく腐敗していて、正されねばならなかった。だが、外交そのものは、もし真紀子の言うことなど聴いていたら、日本は2度と立ち上がれなくなるくらい壊滅的打撃を受けていただろう。何しろ、真紀子が妙なことを口走らないように、官僚たちはガードをつけていたものだ。あのとき、彼ら官僚たちは自己防衛も確かにしていたが、国も守っていたのだ。

 

 まあもっともそんな「理想論」を語っていたところで仕方ないだろう。具体的にはどうしたらいいのだろう。

 

 僕は、これら政治家・官僚たちの腐敗を解決するにはたったひとつしか道はないと思っている。

 

 政治家・官僚を含めた公務員の賃金を、一般の労働者と同じにすることだ。これは、「政治家をいつでもリコール可能に」する事と並んで、社会が良くなるための必須の条件である。こんな単純な事は実は19世紀から、ずっと言われ続けてきた。言葉にすれば簡単なのだが、そしてやりさえすればしっかり効果があるのだが、私利私欲・利権でがんじがらめになった政治家や官僚が自らは絶対に提案しないことであろう。市民・大衆のそれこそ政治的圧力によって実現するより他にない。

 

 道遠し、である。

 

 

 

 

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