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ヨーロッパの希望

2015. . 26

 ギリシャ総選挙の速報を、早起きして、ワールドニュースでみた。予想通り、SYRIZA (急進左派連合) の圧勝である。この時点で、得票率は36,2%に達し、ツィプラスは、「屈辱と苦難の時代は終わった」と、勝利宣言した。
 以前、「ギリシャ危機」が騒がれ、日本のマスコミが、見当違いの報道を繰り返し、あげくの果てに、「ギリシャ人は人口のほとんどが公務員」で、「働かない」で給与をとり、「怠け者」で、童話の「アリとキリギリス」に例え、ドイツなどの「アリ」に対して、ギリシャ人を「キリギリス」だとばかりに言い放つのに、僕は呆れ果てて、繰り返しこのブログに書き、訴えてきた。
 「ギリシャの危機」とは、「格付け会社」などの国際金融機関に操作され、彼らの利益のために意図的に仕組まれ、また、ドイツ、フランスなど、「EU先進国」は、ギリシャに要りもしない軍用ヘリコプターから潜水艦、はては市電などのインフラまで、無理に買わせ、債務を膨らませ、総じてギリシャ国民に押し付けられたものだ。国民には何の責任もない。
 それなのに、EUは、欧州委員会、IMF,ECB いわゆる「トロイカ」が、債務を国民の責任に帰し、ギリシャ国民に「緊縮財政」の名のもとに、ツィプラスのいう「屈辱と苦難」を押し付けた。25%を超える失業率に、年金の50%カット、公務員15,000人の削減、さらに消費税は25%に引き上げられ、ギリシャ国民の多くが路頭に迷った。巨大な反対デモが何派も組織され、騒乱になり、死者まで出た。だが、当時から現在まで、政権はその「緊縮財政」を強行してきた。今話題の、トマ・ピケティによれば、「最もやってはいけない」経済政策であった。そういえば、ピケティは、先のギリシャ危機当時、パパンドレウの「ドイツ人にナチの遺伝子がないように、ギリシャ人に怠け者の遺伝子はない」という言葉を紹介して、EUのギリシャへの対応を批判している。


                          Alexis-Tsipras-assailli-par-les-medias.jpg                                            


 とまれ、ツィプラスと彼の急進左派連合の勝利は確定した。EU離脱、「ギリシャの破滅」など、さまざまな恫喝に屈せず、「緊縮財政」をストップし、EUに債務の再編を迫るという、日本的に言えば、まさに「民意」が示されたのだ。ギリシャは、戦後、ナチ・ドイツへの賠償請求を放棄した歴史がある。EUの支配国たるドイツに債務の再編を迫ることにためらう必要などない。まして、その債務にギリシャ一般国民は何の責任もない。


 SYRIZA の決起集会には、ドイツ左翼党 (もはやドイツ野党第一党だ。)や、スペインのポデモス ((「我々は出来る」) の代表も参加している。ツィプラスはEU離脱などと言ってはいない。現在の「トロイカ」支配を脱却し、ヨーロッパ各国の左派政党の勝利を期し、新しいヨーロッパの連合を、ヨーロッパの「働く階級の団結」を訴えているのだ。僕はこの考えに全面的に同意する。この勝利は他のヨーロッパ諸国の左派政党を勇気づけるだろう。ヨーロッパに希望が見えた日だった。





写真は「パリ・マッチ」から。







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