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バカをバカにしていてはいけない

2014. . 09
 第2次安倍改造内閣が発足して、もう1週間たつ。朝日新聞によれば、支持率が「上がった」そうだ。特に、女性の支持率が上がった と言われている。5人の女性大臣の起用が受けたのかもしれない。麻生副総理が留任・・・。
 ずっと、このブログをつけるのを怠けてしまった。自分の怠惰故であるが、この間の、こうした政治劇や、消費税増税、円安誘導のアベノミクスなる乱暴な経済政策に、私生活も自分の会社も翻弄され、「呆れ果てて、語るべき言葉もない」といったところが本音である。要は疲れたのだ。だが、このまま「負ける」わけにはいかないので、なんとか、また、「当たり前のこと」を書いてみようと思う。
 
 その「当たり前」が、例えば「歴史の常識」といったものが、最近はもはや通じなくなったようだ。話題の女性閣僚などは、小渕優子を除けば、揃いも揃って、右翼の安倍「オトモダチ」である。


              
             高市・稲田

 特に、高市早苗と稲田朋美は、以前、ネオナチのリーダーと2ショットの記念撮影までしていて、AFP、ジャパンタイムスなど、海外から早速批判が来た。もちろん、世界のユダヤ人ネットワークが黙っているはずもなく、サイモン・ウィゼンタール・センターは、昨年の麻生の「ナチス憲法?」発言のときと同様、はっきりと非難を表明した。2人はあわててネット上に流れた写真を消してみたり、「政治的立場は違う」などと言っているようだが、いかんせん、今までの言動が言動である。
 高市早苗は、以前、このブログにも書いたが、「戦時には生まれていなかったので、責任も謝罪もない・・・」とか、満州事変、日中戦争は「セキュリティのための」やむを得ない戦争だった とか、暴言を繰り返し、田原総一郎からさえ「下品で無知」と指摘された。このオンナがNHKにも影響力を持つ総務大臣だというのだから恐ろしい。稲田朋美は、弁護士時代から、「日本に戦争責任はない」が持論で、大江健三郎の「沖縄ノート」について、住民自決に関して、帝国軍隊側に立って、名誉棄損の裁判をやって敗訴している。
 もちろん、2人とも靖国参拝を欠かさない。これも欧米メディアは「戦争犯罪を有罪とされた戦犯が祀られている靖国神社へ必ずお詣りする」と批判している。 
                         
 
  
 
            Le-25-aout-1944 パリ解放 

 折から、先月25日、パリでは、ナチの占領からの解放記念日が、70周年ともあって、盛大に祝われた。かつて、日本は、そのナチス・ドイツと軍事同盟を結び、連合国と世界大戦を戦い、パリ解放の翌年、ナチに続いて敗北した。敗北を認めるのをためらい、沖縄戦で多大な犠牲者を強い、2度の原爆の悲劇まで生んだ。今年も、来年も、先の大戦終了から70年の節目をむかえ、ファシズムへの勝利を記念する行事が多く開かれ、世界の人々は反ファッショの思いを新たにするだろう。高市や稲田のようなひとたちは、ナチス・ドイツや、同盟した日本を賛美し、ことさらに戦勝国=旧連合国、それを母体にした国連にまで喧嘩を売っているわけである。それほど、先の戦争が「正義の戦い」だったとでもいうのであろうか。

 このような人々を「オトモダチ」として遇している安倍もまた、先日来、自らの立憲主義への無知と、その反知性主義ともいうべき強引な政治手法とイデオロギーをさらけ出し、憲法改正論者まで反対する「解釈改憲=集団的自衛権行使容認」を強行した。
 安倍も、麻生も、高市や稲田も、はっきり言って、ふつうの高校で、ふつうに歴史を勉強するなり読書するなりしていれば、こんな歴史認識になるはずがない。彼らの高校時代の教師などは、さぞや自らの「教育の不明」を恥じていることだろう。彼らは、反韓、反中で、そちらからの反発があるのは仕方ないくらいに軽く考えているのであろうが、欧米を含め、すべての旧連合国、反ファシストを敵に回していることに、どうして気が付かないのだろうか。 あるいは確信犯的ファシストなのか。

 さて、そんな安倍たちであるが、彼らが権力の座にあることは、今や間違いない事実である。冒頭、書いたように、一定の「高い」支持率もある。僕は、前のブログにも書いたが、これら一連の動きに対して、民主党などの野党があまりにも情けない有様なのに本当に腹が立っている。対抗する論理をもっていないというより、与党の翼賛と化しているのだ。質問のアタマにいちいち「集団的自衛権に必ずしも反対ではないが」などと、断りを入れてみたり、秘密保護法のときのように「修正」でお茶を濁そうとしたり、これでは、自民党に、あるいはその中の安倍たちにかなわないのは当たり前である。 
 一般に、マスコミの人々などは、安倍や麻生の、学歴、人相、あるいはその(ペーパーを読むしかない)言語能力などによって、内心小馬鹿にしているようだ。だが、彼らは、実際、力のある反対勢力を今のところ持っていないのである。これがひとつ。そして、大きいのは、権力にすり寄る、怪しげな「経済学者」や「ジャーナリスト」によってそれなりのブレーンを形成していることだ。彼らは弁もたつし、実は馬鹿ではない。 それなりに、乱暴だが「理論武装」している。野党、そして「情けない」知識人たちがこれに歯が立たない。
 先日も、ある討論番組で、「円安で中小企業が困っている」と言われた竹中が、「我々はマクロ経済の話をしているのだから、個別の議論はしない」と言ったそうだ。乱暴な話だ。竹中の、「マクロ経済」というのは原理論の話なのか、アベノミクスというのは経済政策の話ではないのか、それは輸出大企業のことだけ考えればそれでよしというのか、こんな言説に、どうして反論できないのだろう。ことほどさように、竹中は話のすり替えもうまいし、口が立つ。こういう人間が、一方で派遣会社大手「パソナ」の会長をやりながら、働くものの臨時雇用化、派遣社員化を進めていく。これは自分の会社への利益誘導だ。アベノミクスなどというが、所詮そんなものにすぎない。全労働者の8割を占める中小企業労働者、消費、GDPの7割を占める輸入 のことなど無視して、自分たちが儲かるように という政策を、偉そうに「マクロ経済」などと言っているにすぎないのだ。が、こんな言説が影響力を持ってしまう。 また、嫌韓、嫌中、といった、以前なら考えられなかったような差別的言語を公然とまき散らす「知識人」たちも、安倍と親和性が高く、彼らを支えている。かつてのファシズムと同様、実は社会的弱者に、こうした言説が忍び寄ってゆく。この影響力を過小評価してはいけない。

 

             竹中

 政治的には、ネオナチまで含む排外主義ナショナリズム、経済では実はもう古い新自由主義、それらを支える反知性主義。そして、これらにまったく対抗できない翼賛的野党、知識人の存在。いよいよ救いのない世の中だ。バカをバカにしているとひどい目に合うというわけだ。彼らはマスコミ人士が思っているよりも、政治的にもしたたかで影響力もある。だから「支持率」があるのだ。

 まあ、そんな中で、ブログが愚痴になっても仕方ないので、いくつか前向きなことを考えてみたい。
 ひとつは、昨日の名護市議選での辺野古反対派の勝利である。沖縄の人々はいつまでも黙っていないだろう。沖縄の基地は安保の「棘」である。自民党であれ民主党であれ、この棘を押し付けるものに対しては団結して闘う。「日本全体のために沖縄の人には我慢してもらいたい」と平気で言った本土のさる知事がいたが、無神経にもほどがある。「沖縄人」佐藤優氏からの受け売りであるが、本土でほとんど報じられることもない、今月18日のスコットランド独立・住民投票には、沖縄タイムズ、琉球新報、両紙は特派員を出すそうだ。もちろん独立にシンパシーを感じてのことだろう。英国の海軍基地がスコットランドにあり、核を積んだ潜水艦まで常駐しているのだ。もともとスコットランドは北海油田も持ち、多くの輸出品も持ち、豊かであるだけでなく、歴史的に、イングランドよりも、古くからヨーロッパに親近感がある。独立したらキャメロン政権とはEUとの距離感も変わってくるだろう。 


    
                               130322-scotland_.jpg
            



 ついでに受け売りをもうひとつ。政権与党の公明党。権力の味で「集団的自衛権行使容認」を安倍たちに譲ってしまったと思われているようだが、彼に言わせると違う。もともと個別的自衛権と集団的自衛権と分けられず、どちらともいえる部分、いわば集合の円が重なる部分があって、そこを認めたにすぎないのだということ。従って、今後、具体的な法制化の過程では、公明党は絶対に妥協しないはずである。SGI(創価学会インターナショナル)という組織は、中国にも韓国にも数万人の会員がいる。安倍たちが進めるような、反韓、反中、のナショナリズムには、陥りようがないのだ というのがその理由である。なかなか、説得力があった。まあ、これは観察するしかない。

 そして最後は、ここへきてもう一度盛り上がりを見せている反原発の市民運動である。川内原発再稼働を巡って、新任の小渕優子経産省はどう臨むのか。さらに、都知事選のときに書いたが、反原発運動は、実はワンイシューではなく、現在の格差社会、政権の強引な運営などへの反発を含んだ重層的な社会運動になっている。この運動をかつてのように「反知性主義」に陥らせてはならない。 それは、「敵のレベルに自らを落とす」ことだからだ。

 週末、銀座の街を、在特会のデモが歩いた。例によって、「良い朝鮮人も悪い朝鮮人も殺せ」とか、「朝鮮人オンナ=売春婦」といったプラカード、「祖国へ帰れ」というシュプレヒコールなど、観るにも聞くにも堪えないものが続いたが、中に「サイモン・ウィゼンタール・センター粉砕」のプラカードがあった。ネオナチにならったのか、反韓、反中だけでなく、ついに反ユダヤも前面に出してきたわけだ。
 その数を倍する警官と、そして、救われたのは、さらに並行して歩く、反ヘイトスピーチ、反差別の人々の波があったことだ。交差点では彼らの集会が開かれていた。女子は「この売春婦」と罵られ、「朝鮮人め、帰りやがれ」と、マイクでがなりたてられながら、抗議の声はやまなかった。

 まだまだこれからだ。かすかだが、希望はある。



 
 (高市、稲田のネオナチ・リーダーとの2ショット写真はネットで流され、海外紙に非難されたもの。1944年8月25日、パリ解放の写真は「パリ・マッチ」から。スコットランドの写真はロイター。竹中の諷刺画もネットに流されたものである。)











 
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