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情けない先輩

2014. . 19
  いやはや情けないことになってきた。ここのところ、メディアを見ている限り、安倍たちの暴力的「解釈改憲=集団的自衛権行使容認」に歯止めをかけられるのは、公明党、創価学会だけのようだ。野党では、共産党、生活、社民は一応原則論を言っている。
 相変わらずひどいのは民主党だ。「安保法制懇」の北岡は、口を開けば「民主党のひともわれわれと同じ考えだ」と得意げにいう。海江田代表は、安倍の「記者会見」のあと、「手の込んだ芝居を見せられたようだ・・・」などと言ってしまう。それで? どうなのだ? 話にあとがない! 反対なのか? 「芝居」が「手が込んでいたので」納得してしまったのか? 要は、この「解釈改憲」に反対してはいないのだ。党内の議論を反対でまとめられないのを自己暴露しているのだ。実に、野党として情けない限りである。またもや第2自民党になって、安倍の応援団になるのか。
 先日からFB上で辻元氏に訊いていたら、民主党は「立憲主義の立場から反対」などと言っていたが大嘘だったということだ。(消費税のときも原発輸出についてもこの女は本当に「嘘つき」だ。もっとも民主党が嘘つきで一緒に歩んでいるだけかもしれないが。) 党の代表が反対を表明しないのだ。だいたいメディアに登場する民主党議員はみんな安倍よりだ。公明党や自民党内の反対派よりずっと安倍に媚びた発言をする。   
 海江田さん!ここは落ち着いてようく考えたほうがいいよ。実は、僕は海江田氏と同じ大学・学部の同じ教授のゼミの後輩にあたる。ほんの数年の違いだから、今は亡き、かのオールド・リベラリストの教授から、同じような教えを受けたかもしれない。彼は、尾高朝雄の著書を僕に読むように薦め、憲法について、「法」について、語ってくれた。政治が法を作る、が、その底を流れるものはもっと深い「法」であること。「憲法」の根本原理とはそのような歴史の深いところに根差していること。彼はよく言っていましたよ。「事実は事実にすぎない。」「事実は規範を作らない!」政治学の基本でしょう! たかだか一政権の「解釈改憲」などいかにとんでもないか、本当によく考えてほしい。わからないとすれば、先輩ながら情けない限りだ。   
 先日も「集団的自衛権行使」は「国際常識」だなどとある民主党議員がしたり顔で言っていた。最近これもよく言われるようだ。なんとまあ薄っぺらな議論だろう。政権・権力がその国の憲法を遵守しなければならないのが、近代を通過した国家の「国際常識」なのであって、気楽に一政権が憲法解釈変更や改憲ができてしまったら、前近代的独裁国家と変わらず、それこそ国際基準にははるかに遠いといわねばならない

 ましてや、わが日本は、満州傀儡国家をでっち上げ、中国侵略をし、ナチ・ドイツ、ファシスト・イタリアと軍事同盟を結び、敗戦を迎え、その教訓をもとに、これまで憲法を守ってきたのだ。(安倍たちは、靖国参拝し、「東京裁判は間違っている」とか、「あの戦争は正しかった」とか言っているらしいが、そんなことはそれこそ「国際基準」にも、彼らが「同盟国」というアメリカにも通用しない。)
 権力の暴力を許さない。今、近代人の最低限のモラルが問われている。







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