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ラグジュアリー・タックスを

2012. . 26
 昨日、オバマ米大統領が、富裕層に増税、中間層を優遇とスピーチをしたそうだ。大統領選を控えて、共和党の候補者たちへしっかり対立軸を打ち出したというところだ。またコミュニストよばわりされるかもしれないが、そのリスクをもっても中間層の支持を得たいというストレートな表現であり、大統領になる前から、彼が積極的に訴えてきたことだ。
 
 去年、TVでみたが、英国でベントレーやアストンマーチンの注文が多くて出荷が追いつかない。工場は増員したそうだ。そういえば日本の街中でもよく見かけるようになった。逆に生産をやめたというマイバッハもしかりだ。言うまでもないが、どれもメルセデス何台分もに相当する高級車である。円高もあるだろうが、もちろんそれだけではない。日本の「富裕層」も増えているそうだ。これは先週読んだ週刊誌の受け売りだが、日本の富裕層が約174万世帯、アメリカの310万に次いで世界第2位とのこと。3位のドイツが92万というのだから,、日本のこの層の多さは当然大きなマーケットだろう。高級車だけでなく、機械式高級時計、宝飾品なども売れているようだ。
 (ちなみにここでいう「富裕層」がどの位のものなのか、気になっていたのだが、色々とみたところでは、大雑把に言って、自宅を除いた資産が一億以上あるというのが基準だそうだ。ここではフローの「年収」とかは別である。どうだろう。ストックから見て、ストック1億以上、年収5,000万以上としたらわかりやすいかも知れない。オバマ大統領が「増税する」と言っているほうのアメリカの富裕層は資産と関係なく年間所得100万ドル以上、今の計算で年収約7,700万円以上だ。)
 
 僕は昔から、例えば地方都市で生活必需品ともいえる小型自動車や、あるいは食料品、日用衣料などが、こうした高級外車や毛皮、宝飾などの高級衣料と同じ「消費税」率というのは根本的におかしいと思っている。「付加価値税」として、高付加価値のものには高い税率を適用するべきではないか。これはほんの少し前、英国などでは当たり前に行われていたラグジュアリー・タックスである。
 富裕な人々には多いに贅沢な消費をエンジョイして欲しい。そうしてもらわないと、経済は廻らないからだ。そしてしっかり税金も払って欲しい。豊かな人々にとって、この「付加価値税」などなんでもない、むしろステイタス・シンボルでもある。
 先日ブログに書いたが、ヨーロッパで富裕層の人々、名門企業のオーナーたちがこぞって「富裕層に増税」を訴えた。自分達への増税を訴えたのである。彼らは自分達が高い税の負担をしなければ財政規律も経済発展もないということをよく知っているのだ。弱者に重い税負担を強いようとする日本の政治家や官僚たちによく聞かせてやりたい。

 ところが、日本ではどうも「富裕層に増税」などというと、「貧しいものの僻み」などと言われる様である。それも当の「貧しい」者達からそう言われるのだ。「新自由主義」のイデオロギーはむしろ弱者のほうにいきわたっている。小泉政権時代、職安で「今は痛みに耐えなければいけない」とリストラされた失業者が語っていたというのが象徴的だ。
 
 今、消費税の話も、例えばこうした税率を品目で変えていく事や、食品などを非課税にすることなども、まったく検討されることもなく、強引にすすめられ、話はもっぱら、「公務員の給料を下げろ」とか、「老人が優遇されすぎている」とか、働くもの同士、乃至は世代間の対立にすり替えられていく。

 「公務員」や「老人」などひとくくりに出来るはずがない。公務員といえば普通の人が嫌がる仕事を引き受けている労働者も多いのだ。かつて旧大蔵省で「ノーパンしゃぶしゃぶ」に群がった連中、卑しい高級官僚たちと一緒くたに語られたらたまったものではないだろう。(勿論彼らの給料はしっかり下げるべきだ。)
 また、国会議員の歳費ももちろん下げるべきだ、数%などでなく2~3割は当然だと思う。彼らはここでいう「富裕層」ではないが不当な高額所得者だ。例えば、今はTVでお笑い芸人をやっている杉村太蔵という男がいるが、彼が小泉チルドレンとして北海道から国会に送り込まれてきたとき、その歳費はサルコジ大統領と変わらなかったという。フランスの議員よりも、乃至はアメリカの上院議員よりもそれは高い歳費なのだ。我々はずいぶんと高い税金でTVのお笑いタレントを育てたのだ。
 こんな連中に払ってやる税金は勿論下げるべきだが、「公務員」全体の収入はここのところずっと下がってきているというデータもある。当たり前だが一般的にしてはいけない。

 日本の政治家は対立軸をすり替えるキャンペーンだけは上手い。気をつけたほうが良い。敵は誰か、何が「不当」で誰が「不正」なのか。また、何処に、誰に課税、増税すべきなのか。

 日本でも富裕層に増税、消費税一律増税でなく、高級品にラグジュアリータックスを。「複雑で面倒」だなどというのは、富裕層を優遇し、弱者に税を押し付けておいて、やらないための姑息な言い訳に過ぎない。本当はシンプルなことなのだ。


 
 さて僕自身は、富裕層では勿論無いのだが、困ったことに贅沢な消費は大好きだ。そんなときにはちゃんと乗せられた税金を払えばいいと思う。どちらにしろ、ほんのたまのことだからだ。






 
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