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ニース

2011. . 02
   
                         ニース・ホテル

 夏の終りに、休暇で3年ぶりに南仏に行った。何回来ても天国であると思った。陽光、澄んだ空気、その中で映える色。ニースへ来たら、シャガール聖書美術館を観る。アンティーブのピカソ美術館と並ぶ、南仏の大好きな美術館。画家が亡くなるまで暮らし、愛した南仏の陽光の中で描き上げた大きな作品の数々が、そのまま豊かな自然光を活かして展示されている。
1947年、亡命していたアメリカからフランスに戻ったシャガールはそれからずっと南仏に住んでいるが、1966年、聖書のメッセージをテーマにした作品17点をフランス国家に寄贈する。時の文化大臣、アンドレ・マルローはそれらの作品を含むシャガール美術館の建設を命じ、1973年、シャガールが永住していた南仏の、ニース市が敷地を提供し、この「シャガール聖書美術館」が完成した。おかげで僕たちは南仏の明るい光の中で大きな「愛に」あふれたシャガールの作品群を鑑賞することが出来る。南仏時代のシャガールの色はとても明るい。油彩を厚く重ねているが、美しく、透明な明るさである。そして「聖書のメッセージ」と自らのユダヤという出自にこだわったこの作品群は深みがあり何度観ても、ゆっくり観ていても飽きるということがない。僕は名所旧跡の寺院などのたぐいは一回で充分という俗物であるが、こういう美術館は何度でも機会があれば訪れる。

                        シャガール

 この美術館には大きな油彩だけでなく、ステンドグラスや、中庭の壁のモザイクまで聖書のメッセージのシャガールの作品があり、またレプリカのチェンバロの蓋にまで絵が描いてあったりして楽しませてくれる。

                       
                       シャガール・ステンドグラス

 3年前はサント・マリー・ド・ラ・メールで過ごしたので、南仏にきてはいたがニースには来なかった。僕は20代、学生の頃初めてニースに来るが、その時こちらに詳しい人に「美味しいスズキ(LOUP) の丸焼きが食べられる」と教えてもらった店がまだある。LE SAFARI である。何回かかたちやオーナーが変わったのだろうが旧市街の一角にある場所と店の名は40年ちかくそのままだ。今回も美味しいシーフードをいただいた。

                       サファリ

 さて、どこへ行ってもワンパターンな人間であるが、今回新しい発見があった。海岸の目抜き通り(プロムナード・デ・ザングレ)、僕の泊まったホテルの1ブロック先くらいに、新しいブランドの店がオープンしていた。ALBERT・ARTS というもちろん男物専門。カジュアルからスーツからフォーマルまで、あるいは靴から皮小物に至るまでいいものがしっかり揃っている。雰囲気としてはブルネロ・クチネリにそっくり、というか相当意識しているようだ。色合いもグレー、ベージュ、白が基調、靴はトリッカーズ風といえば、好きな人には見当はつくだろう。ブランド名になっているアルベール氏は数十年前にやはり南仏であの「ファソナブル」を立ち上げた人である。彼が良い仕立て屋、靴屋などをパートナーにして新しいブランドを昨年立ち上げたようだ。お洒落な男性、着道楽の男性は要チェックといったところ。今のところ、ニースにしかないのかと思っていたら、パリではオールド・イングランドが提携店としてディスプレイしていた。
 まあ、僕もだいたい嫌いなほうではないのだが、いくら良いものだといっても、もう最近はこういう新しい店でしっかり買い物などする気分にもならない。広い店内の雰囲気だけ味わって終り。(昔なら買ってただろうなあ。)
 どうも、男のクラシックな良い服というのは、いつでもどこでも変わらないようだ。

 南仏で休日が過ごせるのも幸せなことである。僕は来年60になるが、さらに歳をとっても、ステッキでもついて、南仏の海岸を散歩していたいものだ。






 








 
 
 

 

 
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