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新大統領誕生

2008. . 05

 なんとも大差をつけて民主党オバマ新大統領が誕生することになった。100万人を集めた勝利宣言は感動的であったようだ。人種、経験、資金、知名度などいくつものハンディをはねとばしての圧勝である。当然であろう。

 とりあえず 8年間続いたブッシュ共和党政権へのNOが突きつけられたのだ。特に、今回のサブプライム危機に発した金融恐慌とその解決方針の提示は大きかったと思われる。彼は約束したのだ。95%の勤労所帯への減税と、そして高額所得者への増税を。特に、この間のブッシュ政権が露骨に高額所得者を優遇し、金融界などに対して、手厚く、徹底的に減税してきた事に対する、「普通の」働く階層、貧しい階層の怒りが深まっていた。彼はこうも言ったのだ。「彼らに(8年間の減税分を)返してもらおう!」よく考えてみれば彼の勝利は、金融恐慌があきらかになったときから、そしてそれに対する現政権の対応が見えたときから約束されていたのかもしれない。

 

 まったく、前にも書いたが、どこかの国の政治指導者達にも、こういうところこそ見習ってほしいものである。オバマはスピーチが物凄く上手いが、上滑りでなく、内容があるので心に響くのだ。そして、よく現実を分析した上でなおまっすぐに理想を語る姿には確かに感動させられる。一方、日本では、共和党政権のときにやたらと忠誠を示してきて、戦争協力までも惜しまず、金融政策などはほとんどアメリカ金融資本への売り渡しか、投機お勧め減税しかなかった人々が、今度は「ジャパン・パッシング」や「保護主義」が心配だなどと言い出した。理想どころか、思想・哲学もプライドのひとかけらもない。困ったものだ。

 

 いずれにせよ、来年1月20日の就任演説から、しばらくまた合衆国から眼が離せない日が続く。前回ではないが、これについてもまた全体の情勢とともに考えながらゆっくりきちんと書いてみたい。

 

 

 

 

 

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ジャコバン・クラブ
 日本人のコンプレックスかも知れないが、アメリカ大統領選のたびにうらやましく思うのは、政治家の発する言葉の重みである。Alexisのブログも指摘しているように「オバマはスピーチが物凄く上手い」が、敗れたマケインだって負けてはいなかった。大統領選は人気投票だから、どちらも大向こう受けを狙う傾向は否めないが、少なくとも言葉で勝負しようとしていた。
 我が宰相はどうか。選挙買収に等しい定額給付金。景気浮揚効果など期待できない世紀の愚策だが、会見で「全所帯に」配布すると明言したのをこの耳で聞いた。すぐに解散すればごまかすことも出来たのに、「政局より政策」などと格好いいことを言ってしまった。本当は政策なんて何も考えていないから、与謝野経財相らにクレームをつけられると、右往左往。挙げ句市区町村に実務を丸投げだ。「所得制限を設けるかどうかは、そちらで判断してくれ」ときた。「地方分権だから」ときた。言葉が軽い。言葉の使い方を間違っている。
 この人、国会答弁で「踏襲」を「ふしゅう」、「頻繁」を「はんざつ」、「未曽有」を「みぞうゆう」と読み間違えた。当人は「読み間違えただけだろ」と涼しい顔だ。官僚の作文を読んでいるだけの政治家であることを自ら暴露してしまったことは別にしても、言語能力がないのは政治家失格だという自覚がない。
 自民党右派の政治家が嘆いていたのは戦後教育の歪みだった。なるほど、こんな能無しが宰相になってしまったのは、我が宰相もたっぷり受けた戦後教育が駄目だった何よりの証明かも知れない。
2008.11.15 01:26

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