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チュニジア・ジャスミン革命

2011. . 17

 昨年12月半ばから、腐敗したベン・アリ独裁に抗して起ち上がったチュニジア市民たちの闘いは、この数日間ついにピークに達したようだ。ベン・アリは国外脱出し、(フランス亡命を求めたが拒否されたそうだ)、今回批判の矢面にたった第2夫人レイラ・トラベルシーはドバイに飛んだらしい。
 
 きっかけは昨年12月17日だった。大学を出たが失業中だった26歳の青年Boazizi が生活のため、野菜・果物を売り歩いていたのを警官に咎められた。さらに商品を没収され(賄賂を渡さなかったということだろうといわれている。)Boazizi は抗議の焼身自殺を図ったという。これを知った市場の人々はその日からすぐ抗議行動を始めた。さらに一般市民も加わった。19日には5,000人の抗議行動になる。(40,000人の町での5,000人である。)独裁政権の腐敗、汚職、生活苦、失業率の高さ、報道の制限などに苦しめられていた人々は首都チュニスを含め、一斉に抗議に起ち上がった。司法の独立を求めて95%を組織した弁護士ストまで行われたそうだ。Boazizi は年が明けて1月4日、入院先の病院で死亡した。この知らせや、各地の抗議行動、警備の情報など、facebookやtwitterが頻繁に利用され、全国の市民に抗議行動が波及したといわれる。

              チュニス


 ベン・アリ第2夫人のレイラはチュニジアの大きな企業を次々と、自分の家族、親戚の支配下におき、私物化したようだ。また、国家そのものも汚職が一般化し、賄賂が横行、司法も含め、私物化されていた。抗議は単独政党支配による拷問などによって抑え付けられてきた。報道も厳しく規制されてきた。他のアラブ、アフリカ系の資源に恵まれた国よりも「教育」に力が注がれてきたというチュニジアの市民が、ネットを使いまくる時代になって、こんなことに怒りをぶつけないほうがおかしい。ましてまともに就職もできないのだ。
 ベン・アリが去って、最初に焼き討ちにあったのが大統領夫妻に近い家族の邸宅、そして第2夫人トラベルシー一家が経営するスーパーなどだったという。

               ベン・アリ出てゆけ


 いよいよ今日にも暫定新内閣が発表されるが、しばらくは無政府状態が続くだろう。これからが勝負だ。これからが「革命」である。
 
 それにしても、今回フランス大統領府やアメリカ・オバマ大統領が、「起ち上がった市民を支持する」声明を出したのは素早かった。サルコジはむしろベン・アリとしっかり結託していたし、先日クリントンもベン・アリと挨拶したばかりだった。にもかかわらず、実際に市民が腐敗した政府に抗議して「起ち上がった」ら、民主主義の建前上そちらを支持せざるを得なくなったのだ。

 腐敗した独裁者大統領のかわりに、やはり腐敗し、国家、経済を私物化している官僚とその傀儡をいただいているわが国の市民も、今回の「ジャスミン革命」に少しは勇気付けられないものだろうか。アメリカも、フランスも、民主主義の先進国の政府は、最終的には腐敗した政権に抗議して起ち上がった市民の側に着くのであって、現在の政権が一見外交上どんなに結びついているように見えても、「本当の事」が暴露され、市民が政治を「取り戻し」さえすれば、そのとき、はじめて本物の「外交」が生れ、「市民の側」が「支持される」のである。「現在の政府」だけが外交をしているというのは思い込みにすぎない。また軍事同盟、「安保」にも日本人はすこし拘泥しすぎているのかもしれない。世界は今、流動している。何が「日米の友好」なのか、「強い同盟」なのか、本当のところは実はわからない。

 まだ眼が離せないがいろいろなことを示唆してくれる「ジャスミン革命」である。 

                                                                      ( 写真はロイター)




 

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