スポンサーサイト

--. . --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

情けないなあ!

2014. . 12
 またまた、なさけない先輩の姿をみるはめになった。昨日の「党首討論」である。
 「集団的自衛権行使容認=解釈改憲」という安倍の暴挙に対して、海江田はまったく斬り込めなかった。メディアは「かみ合わなかった」と評していた。が、僕に言わせれば、見当外れだ。まず、海江田は民主党代表として、立場が定まっていない。そもそも、「集団的自衛権行使容認=解釈改憲」に反対しているわけではないのだ。贔屓目に見て、本人が反対だとしても、党内の議論を反対でまとめていない。だから、腰の据わらぬ質問しかできない。「かみ合わない」のではない。「かみ合ったらまずい」から、反対の論陣を張るのでなく、手続き論や、「自衛隊員が血を流す覚悟」といった情緒の話に終始せざるをえなかった。そして、安倍のほうは、その足元をとうに見透かしているから、とにかく、時間をやり過ごせばいいだけなのだ。ひたすら、「議論しているところだ」、「覚悟を持っている」と、従来の言い分を繰り返すだけで、「維新、みんなの党などには理解されている」などと、余裕すら見えた語り口だったではないか。菅官房長官に至っては、笑みをたやすことがなかった。とにかく閣議決定に至ればよいという、与党の余裕である。そして、終わった後に、海江田と安倍の固い握手。こんな芝居を見せつけられ、国是を揺るがす時代をむかえようとしているのだから、まったく嫌になってしまう。
 民主党はこうして、反対しきれず、結局、維新、みんなに次ぐ自民党の補完勢力に回るだろう。現に、党内では、松本たちがこの「集団的自衛権=解釈改憲」賛成、政府協力の声明を提出し、「海江田おろし」を図っているそうだ。

 一方、たよりの公明党だが、こちらはなかなか粘り強い。与党協議で自民党側はだれも公明党議員を論破できないそうである。当たり前だ。そもそも理屈がむちゃくちゃなのだ。先日は、磯崎なる男が、「(憲法改正には)時間がない」から「解釈改憲」で、などと暴言を吐いた。およそ、こんなひどい暴言はない。これがまかり通るなら、「非常事態宣言」で「戒厳令」をだし、クーデターをやってもいいと言っているのと同じだ。 「時間がないから、(憲法改正の手続きを抜きに)解釈改憲で国是を変える」とは、そういうことだ。とんでもない連中を我々は抱えてしまっているのである。そして、それに追随する民主党も本当に情けない。


 先日、このブログで、「排外主義の台頭」を書いたばかりだが、昨日、この情けない我が国の国会ニュースとともに、アメリカからのニュースが飛び込んできた。
 ヴァージニアの下院議員予備選挙で、番狂わせが起こった。盤石といわれていた共和党ナンバー2のカンターが落選、ティーパーティ推薦のブラットが当選したのだ。カンターは巨額の選挙資金を使い、TVメディアも利用し、確かに盤石にみえていた。が、資金もなく、弱かったブラットの、たったひとつの集中的ネガティブキャンペーンにやられた。いわく、「カンターはオバマの移民政策に協力した」というものだ。共和党支持者、大衆の排外主義はここまで強力になっているのだ。カンターはそこが読めなかったのだろう。米共和党内、保守派の中での、排外主義の、より一層の台頭である。

 世界中で、極右、排外主義が跋扈している。安倍だって、僕は以前このブログに書いたが、自民党保守というより、昔の赤尾敏・愛国党とかの方にイデオロギー的には親和性がある。「私を右翼の軍国主義者と呼びたければどうぞ。」などと言う開き直りは、少し前なら社会が許さなかった。
 
 

 どんどん嫌な世の中になってゆく。





スポンサーサイト

排外主義の台頭

2014. . 10
 「維新」が「分党」し、「石原新党」に国会議員23名が参加、と報じられた。分党の理由は、先日来言われているが、石原、平沼らがこだわっている「自主憲法制定」である。いうまでもないが、これは、現在の「日本国憲法」が戦勝国アメリカの「押し付け憲法」であって、そもそも憲法として認められない、従って、「憲法改正」に意味はなく、「自主憲法制定」である という理屈だ。
 ほんの少し前まで、こんな理屈は表立って誰も言えなかった。現在の日本国憲法を守るという最低限の良識が国民の間に根付いていたのだと思う。それが簡単に崩され、こんな極論が平気でまかり通り、その旗のもとに複数の国会議員が集まるという。つくずく嫌な時代になったものだ。
 石原、平沼は毎年8月15日に靖国参拝する。「東京裁判は勝者が敗者を裁いた間違った裁判」と言い切る。日本は、中国、アジアを侵略し、ナチ・ドイツ、ファシスト・イタリアと同盟し、連合国と戦って敗北し、戦争犯罪を裁かれた。ポツダム宣言を受諾し、無条件降伏し、占領され、サンフランシスコ平和条約で、なんとか独立し、本当の終戦を迎え、日本国憲法制定をもってこれもなんとか国際社会に復帰した。この常識を、あるいは歴史を否定し、外に「敵」を作り、「愛国」の名のもとに危機と排外主義をあおる。

 実はこうした動きは日本だけではない。先般の欧州議会選挙でも、英国、フランスなどで極右が圧勝した。これまで相手にされなかったこのような排外主義が、注目されざるを得ない勢力になってきたのには理由がある。彼らが、「先代」とちがい、よりソフトに大衆煽動をするようになったこと、そして、そして、そのバックグラウンドには、鬱積したEUへの不満、特に下層の大衆の不満があることだ。「自分たちの仕事を奪うアラブ系の移民」という理屈に彼らはすぐ飛びついた。法的に禁止されたヘイトスピーチも内々では行われただろうことは想像できる。そして、「実際に」腐敗し、自分たちの既得権を守り、下層に負担を押し付けるEU官僚たちの存在は彼らの怒りに簡単に火をつける。 何より、本来彼らを「代表」してきたはずの社民勢力が「既得権」にまみれてしまった。

         Le-Front-national-jubile_article_landscape_pm_v8.jpg 

 こうして、彼らは、欧州議会に一定の地歩を築いた。こうした動きを侮ってはいけない。

 日本でも、石原新党の動きは、言っていることはファナティックであるが、実際は、情勢をよく見極め、計算されている。彼らは老獪である。伊達に歳を取っていない。 「自主憲法」と勇ましく打ち上げて、「解釈改憲」でもなんでも、「アリの一穴」(海外派兵)を開ければしめたものだとわかっている。
 だからこそ、石原は「安倍政権を高く評価している。」と語って安倍を持ち上げ、自民党に媚びてみせ、一方で、「公明党は(解釈改憲に、乃至は憲法改正に)邪魔になってきた。」と、連立排除に牽制する。安倍自民、みんなの党 などとともに、改憲、乃至は解釈改憲で組んでいきたいのだ。
 今、この動きに抵抗できる力のある野党がないのも見越している。民主党など、つい昨日も、元代表の岡田が「(集団的自衛権行使容認に)批判だけしていてもはじまらない」などと、自民党に媚びたばかりだ。(この男は先日も国会質問の冒頭で、「私は必ずしも(集団的自衛権行使に)反対ではないが・・」 と断りを入れた。そして、質問の後、安倍と肩をたたき合って見せた。) 民主党は、自民党には反対しない。完全な「補完勢力」なのである。消費税増税、原発輸出、秘密保護法でも、初めは「修正」でお茶を濁そうとした。石原たちには、ここを完全に見透かされ、馬鹿にされている。「どちらが、自民党に取り入れるか」という勝負になってしまっているからだ。

 「解釈改憲」に本気で反対している国民は実際は大多数だ。だが、その意思を代表する政治家、国会議員がいないのだ。この部分で認められてもほかの部分でダメ、という内容の小粒の政治家ばかりだからだ。

 一内閣による「解釈改憲」など、国是、国の形を変える大問題だ。僕の理屈からいえば、60年安保並みの大衆運動で、政権を倒すべき内容である。
いまや、民主党より公明党、自民党内「保守」勢力、のほうが、まだしもこの問題については良識を持っている。

 数年前、「先代」ル・ペンの登場を阻止するために、決選投票で、「鼻をつまんで」でもシラクに投票を集中したフランス国民のように、日本国民の、近代的市民としての良識を望むものである。

写真は「パリ・マッチ」から。大笑するマリーヌ・ル・ペン、FN(国民戦線)代表。


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。