スポンサーサイト

--. . --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

預金課税とは泥棒である。

2013. . 19
 人口80万の小国の混乱が世界のマーケットを揺さぶったようだ。
 それはそうだろう。EUが金融支援の条件として、銀行預金への課税、10万ユーロ以上の預金に対して9,9%、それ未満に対して6,75%の課税徴収を出し、議会に諮られるのだ。大統領はなんと、この痛みに耐えなければ、金融機関・銀行が2つほど破綻する、などと脅している。 

                             Chypre-Manifestation.jpg   
                            

 だが、国民は納得するはずがない。「どうして金融や投機家の誰かの失敗を我々の預金で埋めるのか?」
怒りは当然である。「預金課税」とは、日本でも最近一部の論者が主張するが、泥棒である。通常、働く人は賃金をとり、預金する前に既に税金を収めている。その預金からさらに税金としてカネを奪っていくというのは二重課税であり権力による泥棒にほかならない。前に述べた「金融取引課税」のように、あるいは通常行われてきたように、預金金利に対しての課税なら仕方ないが、預金の元金を直接奪うとなったら、本当に泥棒である。

 キプロス国民は怒っている。ATMに殺到し、空になったATMに列を作るさまは「取り付け騒ぎ」を思わせる。あるものは怒ってブルドーザーで銀行に突っ込んだそうだ。
          
            キプロス、ブル     

 それにしても、どうしてEU官僚はこんな見当違いのことをやるのだろう。
 聴けば、キプロスはロシアの金融マフィアや犯罪者集団のマネーロンダリングの基地に化しているという。例えばロシアのオルガルヒ(新興財閥)にとっては一種のタックス・ヘイヴンなのだという。ここでも実体経済の何倍ものあぶく銭が危機をもたらしたのだ。 金融経済規模は1,500億ユーロに達し、これは同国のGDPの8倍以上である。
 EUはこの「救済」のためと称して今回の挙に出た。

 ここでもまた、課税対象を、罰するべき対象を間違えているのである。実体とかけ離れた投機によって得る利益に課税すればいいだけの話だ。何故庶民に「二重課税」するのか!犯罪者は取締り、それだけでなくカネを返させればいい。
 実は簡単な理屈なのに。

 日本も他人ごとではない。アベノミクスとやらが危機のあおりをくらったからではない。「預金課税」も含め、一部のひとのカネ儲けやその失敗のつけを庶民に回そうとする奴はあとを絶たないからだ。


             (写真はパリ・マッチから)


スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。