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2011年末

2011. . 19
 いよいよ年末になった。

 ビッグニュースが飛びこんできた。チェコ、ヴァーツラフ・ハヴェル前大統領の死である。先月、このブログに書いたように、チェコでチャスラフスカと会い、彼女の友人たちとハヴェル氏の話をしたばかりだった。皆から尊敬された、真のリーダーの死である。

               ヴァーツラフ・ハヴェル

 僕は、昨年イムレ・ナジにふれ、1956年ハンガリー革命、あるいは1968年「プラハの春」、そして、1989年「ビロード革命」など、一連の東欧革命に逆行するあらゆるイデオロギーを信じないと書いた。10代の頃、初めて反戦運動に関わった頃から、色々と、人や本に影響されやすい人間だが、ここは変わらない。かつて、ブレジネフ体制下の東欧を訪ね、今もまた何度も市民達と会話するようになって、改めて強くそう思っている。
 およそ、近代に人類がやっと獲得してきた市民的自由、思想、言論の自由、表現の自由、人権を抑圧するあらゆる権力は、どんな理屈をつけようと間違っているのであり、叩き潰さねばならない。あらゆる社会革命の理念はこの抑圧のうえにでなく、これらの近代的・市民的自由の延長上に達成されるのでなければ、歴史的にまったく何の意味も無い。

 中国共産党もその東欧革命時の89年、天安門で労働者、学生を戦車で圧殺した。何を言おうと、その犯罪的過去、スターリニストの本性は消えないのだ。
 彼らが支援していた北朝鮮の独裁者、金正日が倒れた。どうやらまた息子が権力を世襲するらしい。金日成以来3代目の世襲独裁者である。ひどい話だ。


 昨年も、一昨年も、僕は年末にブログで同じようなことばかり書いている。今年も同じだ。政治が変わらないのだ。怒りも変わらない。北朝鮮を笑えない、田舎の世襲政治家たちが地元の「支持」を受けて送り出されてくる。ろくなことをしない。

 総理野田は世襲ではないようだが、またもや、似たような官僚達の傀儡になり、彼らと大企業の利益に奉仕するのみになってしまった。彼が「不退転の決意で」やり遂げるなどとと言っている4つの事は、すべて一般の国民に、働く階級に敵対することばかりだ。TPP、米軍基地辺野古移転、消費税増税、そして原発再推進である。どれもとんでもない話だ。
 TPPの「議論」に出てくるのはもっぱら輸出の大企業だけ、彼らだって、今回TPPの対象になるアメリカの自動車の関税など2,5%だそうだ。たったそれだけのためにどれだけのものを犠牲にするのか。よく農業のことが言われるが、こちらも失礼ながら日本の産業のGDP比1%くらいの話である。先の輸出企業が17%。これらが、とにかく「声が大きい」わけだ。しかし、圧倒的に多数の、働くものたち、流通、小売、サービスなど第3次産業で働くものたちにとって、TPPとは何であるのか。自分達の保険は、生活基盤は、医療は、本当に大丈夫なのか、誰も取り上げない。政府、大企業にとって都合が良いということは、そして「明らかにされず、隠される」といいうことは、必ず働く階級にとって悪いことなのである。
 沖縄県民の声は無視されたまま、何も検討もされず、ただただアメリカの、それもその中の一部勢力の言い分だけ聞く。いつまでこんなことが繰り返されるのだろう。
 財政赤字だという。社会保障費が足りないという。年金がもたないという。だから消費税を上げるという。前提がおかしい。
つい先ごろ、TVであの竹中が得意げに言っていた。「日本のGDPに対する年金支出比はすごく多いんですよ、ヨーロッパのどの国よりも。」彼は「年金を払いすぎている」と主張した。だが、実際、誰がそう思うだろう。彼の言った前段の話が本当なら、(たぶんさすがに数字は本当だろう) 沢山あった年金のカネが、実際に「年金」として、受け取るべき人々の手に渡らず、「年金官僚」たち、途中の社保庁等の役人達が自分達で遣ってしまったということだ。話題になった「マッサージ椅子」とか「ゴルフボール」とか、大きくはつまらないハコ物や自分達の「天下り」用の機関に化けてしまったというわけだ。そもそもリーマン・ショックの2008年、まだ年金の原資は150兆あったという。それが現在50兆を切ったというのだ!これらのカネを「遣ってしまった」責任者を出せ。これはこれらの寄生虫のような官僚・役人たちのりっぱな「犯罪」なのだ。公務員だから免罪されるというのなら、天下にその氏名を公表して責任を問おう。カネを返させよう。乃至は逮捕させねばならない。こうしたことをしっかりやったうえで、それでも本当に「赤字」なのか、カネが足りないのか、はっきりしてもらおうではないか。
 何が何でも「役人天国」を、自分達の利権だけを守ろうとするものたちの言い分を鵜呑みにして、消費税増税などとんでもない話である。
 去年書いたが、消費税は小さな企業に重くのしかかってくる。例えば僕は輸入をなりわいとしているのでなおさらだ。輸入時に一律にコストに課税、徴収されるからだ。大企業などの輸出については、逆に、コストにかかっているとみなされ輸出時に「戻し」というメリットを享受できる。また、食品、日用品から高級車などまで一律の課税だから「逆進性」があるのは当たり前である。与謝野はこれを「迷信」だと言ったが、とんでもない話である。
 先日、野田は原発事故の「収束」を内外に宣言し、批判を浴びている。日本の原発が「世界一安全」として輸出をしたいのだろうが、海外からも批判が殺到するだろう。
 野田を「批判」しているかのようなポーズをとっている小沢ー鳩山も、もちろんかねてより原発推進論者であり、消費税増税論者である。

 さあ、何から何まで去年と同じ怒りのようだ。今年は原発事故の話が加わったので、一層深刻だ。

 
 12月10日の反原発集会には、日比谷野音に5,000人以上が集まった。ヨーロッパの、アラブの、ウォール街の、そして中国、韓国の、世界中の「抗議する人々」とともに、日本でも闘いはまだまだはじまったばかりだ。




(写真はパリ・マッチより)






 
  
 
 
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